ゲーム使い消費者教育 第一生命保険
第一生命保険は1902年の創業以来、社会保障の一翼を担う生命保険会社として、安心で豊かな暮らしと地域社会の発展に努めてきた。また万一の際の「保障」を磨き続けるだけでなく、「資産形成・承継」「健康・医療」、人と人、地域や社会との新しい「つながり・絆」を通じて、一人一人の生活の質(QOL)向上や地域の課題解決にも貢献している。
そうした取り組みの一つが、同社が開発したオリジナルゲーム教材「ライフサイクルゲーム」による消費者教育、金融保険教育の支援だ。「ライフサイクルゲーム」を活用した出前授業を小学生から高校生を対象に行っており、すごろく形式で進学や就職、結婚、出産、住宅購入などのライフイベントやそれらにかかるお金の大切さについて学んでもらっている。
昨年12月18日には、三田西陵高校(三田市ゆりのき台)で出前授業を開き、2年生約190人が参加。体育館を会場に、4、5人ずつのチームに分かれてゲームに挑んだ。さいころを振って進んだマスでは、ライフイベントや資産形成に関して提示される選択肢の中から何を選ぶか決断を迫られる。病気やケガなど健康面でのリスクや、振り込め詐欺など消費者被害の疑似体験もでき、どのチームが一番上手にお金を運用できるかを競った。
ゲームが進んでいく様子を見ながら、同社のスタッフが出てくる用語などについて解説し、90分間のゲームの円滑な進行をサポートした。終了後は30分ほど講話も行い、成年年齢引き下げに伴う注意点や「うまい話」には疑ってかかること、万一消費者トラブルに遭った際は家族や消費生活センターなどに早めに相談することなどをアドバイスした。
講師を務めた神戸総合支社営業推進グループ・アソシエイトの前田悠さんは「男の子、女の子関係なくすごく盛り上がっていた。これから先の人生ではさまざまなライフイベントがあるので、予想される出費やリスクに対してしっかり備えておくことの必要性を楽しく知ってもらえたのではないか」と話した。
