子どもの貧困をなくす活動に取り組む明石高専の学生たち=ダンマルシェ大久保北店

子どもの貧困をなくす活動に取り組む明石高専の学生たち=ダンマルシェ大久保北店

子どもの貧困をなくす活動に取り組む明石高専の学生たち=ダンマルシェ大久保北店
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更新日: 投稿者: hyogo-sdgs

「支援のパン」 子どもに贈る明石高専生 企画 「貧困なくしたい」 

 明石工業高等専門学校(明石市魚住町西岡)の学生と市内のパン店が協力し、「こどもゆめチケット」の活動に取り組んでいる。客が、自分の買い物に加えて150円のチケットを買うと、見知らぬ子どもたちにパンをプレゼントできる仕組み。学生は「市内の多くの店に取り組みを広げたい」と意気込んでいる。

 同高専の授業「Co+ work(コープラスワーク)」の一環。学科や学年を横断したチームで、持続可能な開発目標(SDGs)についての活動を1年かけて計画、実行していく。今回は4年生の馬場悠成さん(19)、3年生の川路優祐さん(18)ら10人のチームが、ダンマルシェ大久保北店(明石市大久保町茜1)の協力を得て実現した。

 取り組みでは、大人がパンを買うとき、通常の代金に加えて1枚150円のチケットを購入し、レジ前のボードに貼り付ける。子どもはそのチケットを自由に取り、1枚につきパン一つと交換できる仕組み。

 馬場さんらのチームは、「貧困をなくそう」をテーマに活動。川路さんの提案で、こどもゆめチケットに取り組むと決め、11月17日から同店で開始にこぎ着けた。「同様の取り組みが行われていることを知っていて興味があったので、ぜひと提案した」と川路さん。

 チケットのデザインや周辺への告知、協力してくれる店舗探しも学生らで行った。同店の集計では、今月16日まで約1カ月間で50枚のチケットが購入され、42枚が使用されたという。馬場さんは「想像以上の販売数で、頑張ってきた分うれしい」と喜ぶ。

 来年度も同授業に取り組む川路さんは「今回はダンマルシェさんに協力してもらったが、市内の多くの店で、共通のチケットを使えるような仕組みがつくれないかを考えていきたい」と思いを巡らせている。

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