装い新たに開店したニシカワパンのストレートショップ=いずれも加古川市野口町長砂

食パンの耳や菓子パンの切れ端を量り売りするコーナーも

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更新日: 投稿者: 神戸新聞社

加古川 ニシカワパン、工場併設店オープン 

パンの耳、切れ端の量り売りも 明るい店内に30種類ずらり

 今年創業78年を迎えるニシカワパンのストレートショップ(工場併設店)が、加古川市野口町長砂のニシカワ食品本社敷地内にリニューアルオープンした。工場増設に伴い半年間休業していたが、その間に建て替えて再出発。前面がガラス張りに生まれ変わった店内には、工場で製造した約30種類のパンが並ぶ。

 ニシカワパンは1947(昭和22)年に加古川駅前で創業。兵庫県内を中心に、関西や中・四国の約千店にパンを出荷するとともに、JR加古川駅前と稲美町に直営店がある。

 同社によると、工場併設店は今回が3代目で、初代は40年程前にプレハブでスタート。2006年には2代目が本社1階に開業した。本社が敷地奥に移転したため、ここ数年はプレハブでの仮営業だったが、工場増設を機に新装を決めた。

 新店舗は落ち着いた色合いの外観で、壁にはこちらも3代目のキャラクター「パニーちゃん」をあしらう。約30種類600~1000個のパンを販売するという。

 また、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みも始め、工場で食パンをスライスしたときに出る「耳」と菓子パンを作った時に出る「切れ端」を量り売りする。前者は1グラム0・1円、後者は同0・5円。

 開店初日の4月8日は午前7時の営業開始前から15人程の行列ができた。2代目店舗の頃から利用しているという近くの40代女性は「子どもが幼い頃はおやつを、今は自分の昼食用を買いに来る。明るい店内で入りやすい」と話した。

 営業時間は午前7時~午後6時。同店TEL079・426・8781

虹色の装飾