付着物を掃除した後に海中につり直す「活け込み」を終えて水揚げされるカキ=たつの市御津町室津沖

付着物を掃除した後に海中につり直す「活け込み」を終えて水揚げされるカキ=たつの市御津町室津沖

地元産の竹を求める公栄水産との連携で伐採などの手入れを進める松尾地区の竹林=兵庫県太子町

地元産の竹を求める公栄水産との連携で伐採などの手入れを進める松尾地区の竹林=兵庫県太子町

岡田本家、山陽盃酒造、富久錦、神戸酒心館の4蔵元が醸した純米吟醸酒「地エネの酒 環」

岡田本家、山陽盃酒造、富久錦、神戸酒心館の4蔵元が醸した純米吟醸酒「地エネの酒 環」

付着物を掃除した後に海中につり直す「活け込み」を終えて水揚げされるカキ=たつの市御津町室津沖
地元産の竹を求める公栄水産との連携で伐採などの手入れを進める松尾地区の竹林=兵庫県太子町
岡田本家、山陽盃酒造、富久錦、神戸酒心館の4蔵元が醸した純米吟醸酒「地エネの酒 環」
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更新日: 投稿者: hyogo-sdgs

太子のタケノコ産地×たつのの漁業コラボ竹の地産地消 カキ養殖筏に

 荒廃の危機にあるタケノコ産地の竹林を、地元産の竹筏(いかだ)を求める播磨灘のカキ養殖漁業と結び、里と海の新しい資源循環をつくる「環プロジェクト」(事務局・神戸新聞社)の現場を訪ね、味わうモニターツアーが12月6日催される。プロジェクトで連携する兵庫県太子町松尾地区の竹林、たつの市御津町室津の公栄水産のカキ生産現場を見学した後、「地エネの酒 環(めぐる)」とともにカキづくしの料理を楽しむ。

 「環プロジェクト」は、地球環境への負担を減らす地域資源利用の新たなサイクルをつくり、持続可能なローカルSDGsのものづくりのモデルを示す事業。兵庫県内の4日本酒蔵元と4農家、神戸新聞社の連携で昨年販売がスタートした「地エネの酒 環」に続く第2弾となる。

 太子町松尾地区は戦後から続くタケノコ産地。広大な竹林で収穫したタケノコを農産加工組合が缶詰にしているが、最近は生産者の高齢化で手入れが遅れ、暗いやぶになってしまった竹林も増えている。

 一方、播磨灘のカキは短期間で大粒に育つ「1年カキ」として知られ、産地は海底の清掃など生育環境の保全にも力を入れている。養殖筏の材料となる竹は1本2千円程度の遠い九州産や四国産が使われてきたが、公栄水産では近年、竹の地産地消の試みを始めた。

 環プロジェクトでは、公栄水産が茂りすぎた松尾地区の古い竹を伐採。太い竹は養殖筏に、細い竹や枝葉はチップ肥料にしてタケノコや野菜の栽培に生かす。交換した筏の竹もチップにして、畑のマルチ資材や土壌改良などに役立てる。

 陸から海、海から陸の資源循環をつくることで、竹の世代更新による美しい竹林の再生とタケノコの増産▽竹を運搬する石油燃料の大幅削減▽高騰する輸入原料の化学肥料から竹を中心とした地域資源肥料への転換―などの流れをつくる狙いだ。

 「石油の高騰で運賃も値上がりしている。地元で資源を循環させれば、漁業者も竹の手入れ不足に悩む地域も、ウィンウィンの連携ができる」と公栄水産の磯部公一さんはメリットを説明する。

 ツアーは午後0時10分に神戸・三宮に集合。松尾地区の竹林再生の現場を見学後、室津でカキの水揚げの説明を受け、焼きガキを試食する。その後、神戸に戻り、和食料理店で「環」とともにカキ料理を味わう。

 参加料金は5千円。プロジェクトについての感想や意見を求めるアンケートに回答することが参加条件となる。申し込みは神姫観光078・515・6176(担当・藤村さん)

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