11作品が受賞した「第12回KOBELCO 森の童話大賞」の表彰式=3月16日、神戸製鋼所神戸本社

絵本になった金賞作品の「森の景色屋」と「森と生きる小鬼」

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更新日: 投稿者: 神戸新聞社

「森」テーマに童話大賞 神戸製鋼所

 「森」をテーマにした小中高校生対象の創作童話コンテスト「KOBELCO 森の童話大賞」(KOBELCOグループ主催)の表彰式が16日、神戸市中央区の神戸製鋼所神戸本社であった。

 12回目となる本年度は、小学生の部174件、中高生の部465件の応募があり、有識者・神戸製鋼役員の5人(審査委員長=絵本作家・永田萠さん)による厳正な審査の結果、金賞に宮﨑文寧さん(小3、川西市)の「森の景色屋」と堀山直浩さん(高2、北海道札幌市)の「森と生きる小鬼」が選ばれるなど計11作品が受賞した。

 そのほかの受賞作品は次の通り(敬称略)。
 銀賞=「ハドルと守られた森」小紫咲花(小3、小野市)、「ぼくはすごいんだよ」郷路砂月(高1、三木市)▽銅賞=「どんぐりのぼうけん」京嶋杏奈(小4、香川県高松市)、「こもれびはいかが」谷寿(中2、岡山市)、「クラゲのようなキノコ」福田知世(小2、西宮市)、「しずくの森」伊東葵(高1、宝塚市)、「クスノキのロッチじいさんと音楽会」山野絵玲奈(小4、西宮市)、「森を見守る杉の木のはなし」川嶋詠美(中1、加古川市)▽特別賞=「ぼくの羽はチョウの羽」岡野時采(小4、神戸市)

 金賞の作品は、絵本作家のさとうめぐみさん、ながおかえつこさんが挿絵を制作し、絵本化された。完成した絵本は兵庫県、神戸市などの後援自治体が所管する学校や公立図書館などに寄贈し、環境への関心を高めるツールとして活用してもらう予定。

 「森の童話大賞」は、環境を大切にするという思いを育んでいこうと、KOBELCOグループ全体で推進している環境貢献活動「KOBELCO GREEN PROJECT」の一つとして取り組んでいる。

 同グループは「たくさんの生きものの命を育み、私たちの暮らしに豊かな恵みを与えてくれる森はとても大切な存在です。今後もこのような取り組みを通して『安心・安全で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望をかなえられる世界。』の実現を目指したい」としている。

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