お金の大切さを学んで みなと銀行
神戸市北区の商業施設で出前授業
お金の役割や使い方、銀行の仕事などを子どもたちが学ぶ「キッズマネーアカデミー」が夏休み期間の8月6日、神戸市北区の商業施設エコール・リラで開かれた。みなと銀行藤原台支店が主催し、小学4~6年の13人が参加。クイズやゲームを通してお金の大切さを考えた。
同イベントは、同銀行やりそな銀行、関西みらい銀行などで構成するりそなグループが2005年度に開始。国内最大級の子ども向け金融経済教育プログラムとして、これまでに約4万5千人の卒業生を輩出している。本年度は全国217カ所、兵庫県内43カ所で実施した。
この日は3チームに分かれ、「お金のクイズ」に挑戦。最初に20年ぶりに発行された新紙幣について紹介された後、「新1万円札を作るのに、いくらかかるでしょう?」という〝難問〟が出された。全員が考えあぐねる中、「正解は約20円です」と発表されると、子どもたちから「えー」と驚きの声が上がった。
また日本で現在使えるお金は硬貨6種類、紙幣4種類の計10種類あること▽お金とは価値が変わらず、モノの値段を決める交換に使えるものであること▽硬貨や紙幣のほかにお金を払う方法として交通系ICカードがあること―などがクイズで紹介された。
続いて社会に出てから退職するまでの22~65歳の人生をすごろくでたどる「人生やりくりゲーム」に取り組んだ。各チームは結婚、子ども誕生、入学などのライフステージごとにお金がかかることを学びながら、架空の通貨「りそな」を使い、貯蓄や保険、株式、投資信託の運用などを模擬体験。退職時にどれだけお金が残るかを競った。
最後に修了式が行われ、校長役の武市寿一みなと銀行社長から一人一人に修了証が手渡された。また会場には同グループのマスコットキャラクター「りそにゃ」も駆け付け、イベントを盛り上げた。神戸市立有野小学校6年の岩坂咲翔(さくと)さん(11)は「ゲームで人生の場面を知れた。お金がいっぱいあったら株式にかけてみるとか、運用のことも考えられて楽しかった」と話した。