神戸高専サマースクール ▼取り組み紹介 穀物残渣を肥料の原料に
播州調味料株式会社 業務本部長 兼総務経理部長 寺本直弘さん
次世代を担う子どもたちに「ものづくりの楽しさ」を伝え、持続可能な開発目標(SDGs)にある「教育」と「技術」の達成につなげることを目的とした「ひょうごSDGsプロジェクト 神戸高専サマースクール」がこのほど、神戸市西区の神戸市立工業高等専門学校で行われた。夏休みの思い出作りや自由研究のヒントを得ようと小学4年生から中学生の子どもたち約40人が参加した。また、県内に根付く企業のSDGsに向けた取り組みも紹介された。
播州調味料は、トウモロコシや大豆に含まれるたんぱく質を酸や酵素の力で分解することでアミノ酸系調味料を製造している。この調味料にはおいしさの源であるうまみ成分が豊富に含まれており、しょうゆやソース、スナック菓子、カップラーメンなどの食品に幅広く使われている。
アミノ酸系調味料を製造する過程では、アミノ酸液と穀物残渣(ざんさ)を分離する工程がある。栄養分が豊富に含まれた残渣は、長年にわたり有機園芸肥料の原料として再利用されている。また新規設備導入により残渣発生量を減らす取り組みも進めている。
トウモロコシや大豆を原料として作られたアミノ酸系調味料から分離された残渣が肥料となってトウモロコシや大豆の栽培に使われるという循環を、同社では「サーキュラーフードシステム」と位置付けており、今後もさまざまな切り口で持続可能な食の未来を創造していこうとしている。
