「かいぼり」が行われたため池のごみを拾う参加者ら=高砂市阿弥陀町阿弥陀、阿弥陀新池

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更新日: 投稿者: 神戸新聞社

コウノトリ舞うため池の環境守ろう 高砂・阿弥陀新池 親子連れら120人がごみ拾い

 地域の自然を通じて環境を考える催し「トヨタ・ソーシャルフェス!!コウノトリが舞う『ため池』を守っていこう」(神戸新聞社主催)が10月26日、高砂市阿弥陀町阿弥陀のため池「阿弥陀新池」であり、親子連れら約120人が参加した。

 トヨタ自動車が2012年から全国で協賛する社会貢献事業の一環で、同市と阿弥陀新池のため池協議会が共催した。

 この日、同市のため池水路担当の泉佳孝さんが「ため池は農業用水を確保するほか、雨水を蓄え洪水を防ぐ。山火事の際は消防用水になる」と解説。近年はコウノトリが飛来しており「ため池は多様な生物のすみかで、地域の貴重な資源。保全活動に協力を」と訴えた。続いて兵庫大学教育学部の学生らが、ため池を題材にした小学校の授業プログラムなどを紹介した。

 その後、参加者は、池の水を抜く「かいぼり」が行われた後のごみ拾いや、周辺の刈られた雑草を集めるなどした。高砂小5年の児童は「コウノトリに危ないごみもたくさんあったので、こうした清掃は大切だと思った」と話した。

虹色の装飾