スポーツ通し社会貢献 JT
バレーボールの国内トップリーグ「SVリーグ」女子の強豪、大阪マーヴェラス(練習拠点・西宮市)は1月18日、グリーンアリーナ神戸(神戸市須磨区)でKUROBEアクアフェアリーズとのホームゲームを行い、試合前に阪神・淡路大震災の犠牲者に黙とうを捧げた。
阪神・淡路大震災から30年を迎え、JT(日本たばこ産業)と神戸市が企画。黙とうには両チームの選手のほか、スタッフや観客も参加し、会場全体で犠牲者を悼んだ。
黙とうの後、久元喜造神戸市長のメッセージが代読され、「震災復興の中で神戸市はスポーツからたくさんの感動や勇気を与えてもらった。本日の試合でも、観客は全力でプレーする選手から、選手は観客の大きな声援から、互いに元気がもらえるような熱い戦いが繰り広げられることを期待しています」との思いが伝えられた。
会場入り口では、震災当時を振り返るパネル展を兵庫県と共催。地震発生時の被害状況や復旧の様子、教訓の継承・発信についてのパネル11枚が時系列で展示され、親子連れらが真剣なまなざしで見入っていた。
また同チームとJTはさまざまな社会貢献活動に取り組んでおり、着なくなったスポーツウエアをリサイクルし、新たなウエアに生まれ変わらせる県主催の「スポーツウエア・リボーンプロジェクト」にも賛同。昨年11月末のホームゲームでスポーツウエアの回収イベントに協力した。
JTバレーボール体育館(西宮市)であったプレイベントでは、チーム名の改称により不要になった古いユニフォーム400着余りを県に提供。田中瑞稀主将は「試合で着用していた思いのこもったユニフォームを、また新しい形で誰かに使ってもらえることがすごくうれしい。今後もこういう活動を続けていきたい」と話した。
