幼稚園やベトナム政府、プログラム関係者が参加した給食調理施設の引き渡し式=2024年4月11日(いずれもワールド・ビジョン・ジャパン提供)

新しく完成した給食施設で給食を楽しむ園児たち

配布した栄養・衛生に関するハンドブックを見る園児と保護者

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更新日: 投稿者: 神戸新聞社

ベトナムの幼稚園支援 森永乳業 

 ベトナムの子どもたちの栄養状態を改善しようと、森永乳業は国際非政府組織(NGO)「ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)」と幼稚園給食支援プログラム「スマイルズ&ヘルス・フォー・チルドレン」に取り組んでいる。

 対象となる同国ディエンビエン省トアンザオ郡は、首都ハノイから北西へ約570キロの場所にある山岳地域。貧困率が約50%と高く、栄養不良の子どもの割合が多い。幼稚園の調理施設の衛生環境や栄養に関する知識にも課題があると言われている。

 そこで第1期(2023年5月~24年4月)は、同郡の幼稚園2園に衛生環境を整えた給食調理施設を建設し寄贈。ほか1園に給食を食べる際に使用する家具と調理備品を提供した。昨年4月には施設の引き渡し式が行われ、幼稚園やベトナム政府、プログラム関係者のほか、森永乳業グループから11人が参加し交流会も開かれた。

 式では、森永乳業の役員から「当社海外事業の重要国ベトナムにおいて、当プロジェクトを通じ子どもたちの心と体の健康を促進し、笑顔あふれる社会と輝く未来につなげていきたい」とあいさつ。地元の首長は「郡内の子どもたちとコミュニティーのウェルビーイング(幸福)のためにご支援いただき、心より感謝する」と謝辞を述べた。

 25年5月までの第2期では、同郡の幼稚園3園を新たに加え、給食設備の改善などを実施。またWVJと連携した「チャイルド・スポンサーシップ・プログラム」にも参加し、子どもたちの健康・栄養状態の改善やスタッフの栄養・衛生に関する知識、スキルのモニタリングやフォローアップを行っていく。

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