中小企業の「SDGs」事例や成果を紹介 神戸でフォーラム
企業間取引(BtoB)を主体とする中小企業が持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むのを後押しするフォーラムが、神戸市中央区の神戸駅前研修センターで開かれた。兵庫工業会が主催し、実践している企業などが事業内容や成果を紹介した。
建設機械の装置を製造する二川工業製作所(加古川市)などが事例を報告。同社は2008年のリーマン・ショックの影響による受注の大幅減や、電気料金の上昇をきっかけに、再生可能エネルギー事業に参入した。ため池に太陽光パネルを浮かべて発電する「ため池ソーラー」を現在15カ所で実施。自社工場で使う電力をまかなっている。
この取り組みにより同社の知名度が上がり、新卒の求人応募が急増したという。薮本大輔取締役は「SDGsや脱炭素への取り組みは、企業価値を高める」と強調した。
また、コンサルタント会社「YRK and」(大阪市)の深井賢一取締役は、全国の企業の取り組み事例を踏まえ、「自社を見直して良い点を再発見し、そこを磨き上げて物語として見せることが大事」などとアドバイスした。