冷蔵庫に貼ってしまいがちな紙類などもすっきりまとめられる「お便り紙蔵庫」

玄関で一人一人の持ち物を個別に収納・管理できる「自分専用カタヅケロッカー」

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更新日: 投稿者: 神戸新聞社

効率よく「家事シェア」 大和ハウス工業

「掃除しても、すぐに部屋がちらかってしまう」「毎日することが山積みで時間が足りない」―。そんな暮らしの悩みを少しでも解消しようと、大和ハウス工業は、自然に効率よく家事がシェアできる家づくり「家事シェアハウス」を提案している。

 同社が共働きの夫婦に家事の負担割合を聞いたところ、妻は「夫1割、妻9割」、夫は「夫3割、妻7割」という回答が多く、妻が感じているよりも夫は「自分はやっている」と思いがちだ。しかし掃除や洗濯、料理は分担しても、「脱ぎっぱなしの服をかける」「不要なちらしを捨てる」といった「名もなき家事」が無数にあり、妻のストレスが積み重なっているという。

 家事は分担するのではなく、「家族ゴト」として丸ごとシェアすれば、気持ちが軽くなり、みんながハッピーになる―。それが「家事シェアハウス」の考え方だ。ポイントは「自分のことは自分でできる仕組みを作る」こと。使ったものを元の場所にしまう、出したごみを片付けるなど、身の回りのことに家族全員が責任を持ちたい。
 また「住まいの環境を整える」ことも大事だ。物の場所が分かりにくかったり、動線が悪かったりすると、家事も面倒になりがち。間取りや設備を工夫すれば、子どもも一緒に家事に参加でき、習慣化できるようになる。

 「家事シェアハウス」には、無理なく家事に取り組める工夫が詰まっている。例えば、玄関に設置した「自分専用カタヅケロッカー」。毎日使う小物から郵便物、コートやかばんまで個人の持ち物を入れて、一人一人個別に管理できる。近くにごみ箱を置いておくと、不要なちらしなども家の中に持ち込まずに済む。

 外から帰ったときは、直接リビングに行かず、まずは「ファミリーユーティリティ」スペースに向かう。ここで上着を脱いでかけておき、洗面で手を洗い、着替える。脱いだものは洗濯かごに入れれば、いちいち片付けることも不要だ。これは採用されているアイデアのほんの一部。詳細は同社神戸支店TEL078・272・3800まで。

虹色の装飾