ファンケルの社員からSDGsについて学ぶ講座=姫路市本町、賢明女子学院中学・高校

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更新日: 投稿者: 神戸新聞社

多様な人材でSDGs実現を 賢明女子学院でファンケルが講座 

女性活躍の取り組みも紹介

 化粧品、健康食品の製造・販売会社「ファンケル」(本社・横浜市)が中高生に持続可能な開発目標(SDGs)について考えてもらう公開講座が、賢明女子学院中学・高校(姫路市本町)であった。全生徒約500人が参加し、同社の商品や取り組みを通じて多様性、女性の活躍推進について学んだ。
 神戸新聞社と同社でつくるファンケル兵庫SDGs講座実行委員会が企画し、同校での開催は初めて。講座では同社サステナビリティ推進室の中川亜衣子さんが、お年寄りでも使いやすいようボトルの形状などを工夫した化粧品のほか、自社製品に貼り付け、目が不自由な人でも指で触れるだけで何の商品か分かる凹凸シールを紹介。「障害者やシニアなど多様な人材がいることで、良い商品を開発できる」と強調した。
 また、同社は女性の活躍を推進するため、生理休暇制度を設けるとともに、生理痛や更年期など女性特有の健康問題を学ぶセミナーを開いている。動画で更年期についての知識を深めた生徒たちは「先日、母がしんどそうにしていたのは更年期が原因かもしれないと気付いた。自宅で気遣ってあげたい」などと感想を語った。
 SDGsをテーマにした校内プログラム「Be Leaders(ビー リーダーズ)」に参加する同高校3年、香山裕莉絵さん(18)は「若い自分たちが行動を変えていくことで、女性のリーダーが増えるなど社会が変わっていく」と話した。

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