けが人に見立てたぬいぐるみを運ぶ速さを競う児童ら=神戸市東灘区青木4、本庄学童保育コーナー

住友生命神戸支社の職員が家庭の余り物を集め、フードバンクに寄付した食品類

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更新日: 投稿者: 神戸新聞社

学童保育をより楽しく 住友生命

子どもたちが災害時に役立つ知識と技術学ぶ

 学童保育(放課後児童クラブ)に通う児童らを対象に、災害時に役立つ知識や技術をゲーム形式で学ぶ教室「みんなで守る、みんなのいのち」が夏休み期間の8月2日、神戸市東灘区青木4の本庄学童保育コーナー(本庄小学校内)であった。

 学童保育をより楽しく成長できる場にしようと、2013年から住友生命保険(大阪市)が各地で実施している「スミセイアフタースクールプロジェクト」の一環。防災啓発に取り組む神戸のNPO法人「プラス・アーツ」(中央区)スタッフの瀧原茉友さん(25)が講師を務め、本庄小の2、3年生計30人が参加した。

 まず、地震から頭を守る動きなどを表した「防災体操」で準備運動。続いて6人ずつに分かれ、「地震で家の下敷きになった人を助けるには?」など災害時のさまざまなトラブルについて、解決策にふさわしいと思うカードを出し合い、得点を競った。最後はけが人に見立てたカエルのぬいぐるみを毛布で運ぶタイムトライアルを行い、歓声が響いた。

 一方、「人間味あふれ、地域社会と調和を図れる企業でありたい」との思いでスタートした職員参加型のボランティア活動「スミセイ・ヒューマニー活動」は、今年で34年目を迎えた。毎年延べ5万人前後の職員が海岸清掃や植樹、スポーツイベントなど多岐にわたる活動を展開している。

 中でも、食品ロスの削減や生活困窮者の支援を目的とした「フードドライブ」では、家庭で余った食べ物を職員が収集し、フードバンクを通じて1人親世帯や高齢者、食事を満足に食べられない人などに提供している。同社神戸支社では2024年度、缶詰31個、レトルト食品など19個をNPO法人フードバンク関西(神戸市東灘区)に寄贈した。

 人生100年時代といわれる中で、健康寿命を延ばすことが大きな課題になっている。同社は18年に健康増進型保険「住友生命『Vitality(バイタリティー)』」を発売。社会全体への健康増進の働きかけや、健康経営の推進を行うことで一人一人のウェルビーイング(幸福)実現に取り組んでいる。

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