「内臓エプロン」から取り出した〝小腸〟(オレンジのひも)の長さに児童たちはびっくり

体内の腸内細菌の重さと同じ1キロの重りを持って、その量を体感

給食の時間に出された試食のヨーグルトを楽しむ児童たち

報告
更新日: 投稿者: 神戸新聞社

森永乳業が神戸・有瀬小で出前授業 「腸からつくるウェルビーイング」

腸内環境の大切さ学ぶ ビフィズス菌入りヨーグルト試食も

 食と健康について楽しく学んでもらおうと、森永乳業は昨年12月13日、「腸からつくるウェルビーイング」と題した出前授業を神戸市立有瀬小学校(同市西区伊川谷町有瀬)で開いた。関西支社営業推進部の田坂茉莉央さんらが講師となり、5年生約120人が参加。クイズも交えながら臓器の働きや腸内環境の大切さについて考えた。

 「今日のテーマは『100年元気に過ごすために、おなかから健康になろう』です」。授業の冒頭、田坂さんは子どもたちにこう呼びかけた。そして健康な体は食べ物で作られること▽いろいろなものを1日3回しっかり食べること▽特に朝ごはんは1日を活動的にするための大事なスイッチであること―などを伝えた。

 続いて臓器の位置や大きさ、形などが視覚的に学べる「内臓エプロン」を使って、食べたものが体の中をどう進むのかを説明した。中でも小腸は食べ物を消化して栄養を吸収する働きがあり、大腸は残ったものから水分を吸収して便を作る。「大腸の長さは約1・5メートルあり、小腸は約6メートルもある、こんなに長いものが体の中に入っていると思うと、びっくりしますね」

 小腸と大腸を平常にしっかり働かせるための活動を「腸活」という。その腸の状態を知らせてくれるのが便だ。「便がほぼ毎日出ている、固くも水っぽくもないバナナみたいな形をしている、出た後にすっきりしているというのが、腸がしっかり働いている証拠です」

 大腸には、腸内細菌と呼ばれる細菌が数百種類、約40兆個もおり、重さでいうと、子どもで1キロ、大人で2キロにもなる。この中には良い菌と悪い菌がバランス良く共存しているが、過食や偏食で悪い菌が増えると、便秘になったり、便が臭くなったり、病気の原因にもなる。逆に良い菌が多いと、ウイルスや病気から体を守り、頭もちゃんと働いて、機嫌よく過ごせる。

 「おなかに良い菌の代表が、森永乳業が50年以上研究しているビフィズス菌です」。善玉菌の有名なものに乳酸菌があるが、この二つは腸内にいる場所も役割も全く違う。ビフィズス菌は大腸でおなかの調子を整え、良い便を作る。加えて花粉症などのアレルギー症状を和らげる効果もある。

 しかし、ビフィズス菌を一番多く持っているのは赤ちゃんで、年を取るごとに体内で減っていくことが分かっている。「ビフィズス菌を減らさない方法は、菌を直接おなかに届けること。それにはヨーグルトが皆さんには最適です。おいしく食べて健康になれば、これ以上のことはないですよね」

 ただし、ビフィズス菌入りのヨーグルトは市場全体の約20%ほどしかなく、パッケージをよく確認して選ぶことが大切という。またヨーグルトが苦手という人は、ぬか漬けやキムチなどの漬物、みそ、しょうゆ、納豆などの発酵食品でも取ることができる。

 「ビフィズス菌は生きているので、大好きな餌をあげると、しっかり働いてくれます。蜂蜜やバナナ、アロエ、グラノーラ、小豆、きな粉など。これらをヨーグルトと一緒に食べてみてください」。また食べるタイミングは胃酸が弱まった食後が効果的という。授業後の給食の時間には、ヨーグルトの試食もあった。

 受講した児童は「小腸と大腸が意外と長くて、腸内細菌もすごく多いことを知って驚きました」「これから良い便を出せるようビフィズス菌入りヨーグルトを食べていきたい」と話していた。

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