<ひょうごSDGs PROJECT 2025>(3)喃風 地域の食支え安心提
兵庫県を中心に全国27店舗で、どろ焼き・お好み焼き店を展開する。少年サッカー大会、姫路ジュニアソフトボールリーグの「喃風杯」を通じて青少年育成の後押しを行っているほか、昨年からは姫路市内の小学校で出前授業を始めた。代表取締役の大髭康弘さんは「地域の物流、食のインフラを支え、地域に必要とされる企業を目指していきたい」と思いを語る。
大髭さんは、食品などの運送事業を手掛けるヒメユキCSの3代目社長。2021年にグループ化した喃風の社長も兼任する。大学卒業後、信用金庫に13年間勤め、地域の経営者との対話を重ねるうちに、成長する企業に必要な二つのことに気付いた。「一つはお客さまの発展なくして事業の発展はないこと。もう一つは会社と従業員の両方が納得する形で仕事を進めることです」
加えて、1961年創業の運送事業は「地域の支えがあってこそ、事業を続けてこられた」と感謝する。そして「企業がお客さまである運送事業に対し、飲食業である喃風は直接消費者の方と接する仕事。より私たちの思いを伝えやすい場だと考え、喃風を核に地域貢献に力を入れていくことにしました」と活動の経緯を話す。
昨年から始めた小学校の出前授業では、お好み焼き作りを通してSDGsの大切さを学んでもらっている。児童たちにペアになってお好み焼きを焼いてもらい、生地を裏返しにするコテさばきも指南し、楽しく調理を行っている。
「子どもたちには何より食事の楽しさを感じてもらい、好き嫌いをなくして食べ物を無駄にしないという気持ちになってもらえれば」と大髭さん。また、授業に携わる従業員の満足度向上にも期待を寄せる。
今後は、播磨エリアの農家から仕入れた農作物を自社で加工し、物流、提供までをグループで一貫して行い、ワンストップで食を担える体制を整えたいという。「万が一、地震などで大きな災害に遭った時にも、地域の皆さんに温かい、おいしい食事を提供できるようにしたいですね」
