宍粟市商工会女性部が全国優秀賞 不要品でスリッパ製作20年 SDGs訴え「結束強まった」
昨年10月に津市で開かれた「商工会女性部全国大会」の主張発表大会で、宍粟市商工会の女性部が優秀賞に輝いた。同部は約20年間、不要になった服やタオル、着物をリメークした「エコスリッパ」の製作を続けており、その活動が持続可能な開発目標(SDGs)の意識向上につながっていることを発表。気持ちを込めた訴えが高い評価を得た。
同大会は全国商工会女性部連合会などが主催し、25回目。宍粟市からは、監事の川本こず江さん(62)が代表して発表に臨んだ。県大会と近畿ブロック大会で最優秀賞に選ばれ、同部として20年ぶりに全国大会に出場した。
同市商工会女性部は旧一宮町時代から、年間約300足のエコスリッパを作り、市内のイベントなどで販売。商工会の会員らから不要になった洋服や着物などを募り、裁断や縫製をしてスリッパを製作する。
スリッパの底はタオルやジーパン、毛布の生地など10層ぐらいに重ねることでペタペタと音が出ず、歩きやすくなるという。甲の部分には華やかな色の着物を用い、愛らしいデザインに仕上げている。同部エコスリッパ委員長の藤原みゆきさん(64)は「スリッパの底で床に落ちた水ぐらいなら拭ける」と笑う。
新型コロナウイルス禍では活動が困難になり、メンバーは一時、目標を失いかけた。そんな時、県商工会女性部連合会などが開くSDGsの研修を受け、これまでの活動が、環境保全などにつながっていると実感。大会で発表することを決めた。
大会の発表時には実物を見せられないため、川本さんは作り方を詳しく説明し、観衆の想像をかき立てた。情感たっぷりな話し方は「俳優みたい」と評されたという。
同部長の中津恵美子さん(63)は「全国の舞台で活動が評価され、メンバーの結束が強まった」と振り返った。
