神戸高専サマースクール ▼講座1 キラキラの仕組みを知ろう
神戸高専機械システム工学科 熊野智之教授 光の性質学びシール作り
次世代を担う子どもたちに「ものづくりの楽しさ」を伝え、持続可能な開発目標(SDGs)にある「教育」と「技術」の達成につなげることを目的とした「ひょうごSDGsプロジェクト 神戸高専サマースクール」がこのほど、神戸市西区の神戸市立工業高等専門学校で行われた。夏休みの思い出作りや自由研究のヒントを得ようと小学4年生から中学生の子どもたち約40人が参加した。
「キラキラの仕組みを知ろう」と題した講座では、神戸高専機械システム工学科の熊野智之教授が講師を務め、小学校4~6年が参加した。
熊野教授はまず「見た目は、見えないレベルの構造でコントロールできる」という原理を説明。手のデジタル画像は実物そっくりに見えるが、光の三原色(赤・緑・青)の小さなセットが無数に集まってできていることを紹介。また、透明な物質に光が斜めに射し込むと折れ曲がって進むが、色ごとに曲がり方が異なることで虹色に見えると説明。自然の中で最も光を色に分ける力が強いのがダイヤモンドであると話した。
続いて、キラキラシール(ホログラムシール)の仕組みについて紹介。ホログラムには、お札の偽造防止などに利用される立体ホログラムと、平面的だが角度によって色が変わるレインボーホログラムがあり、後者の技術がキラキラシールに使われていると説明。シール表面を顕微鏡で千倍に拡大した画像を示し、千分の1ミリ程度の間隔で細かい溝が刻まれたブロックの集まりが見えることを指摘。光がこの溝で反射する時にも色ごとに分かれるが、小さなブロックごとに溝の入り方が異なるためキラキラ光っているように見えると解説した。
続いてホログラムシール素材を使ったオリジナルシール作りのワークショップに移った。オリジナルシールは、ホログラムシール素材の上にイラストシールを貼り、その上に保護フィルムを貼り付けて完成する。イラストシールのキラキラさせたくない部分の裏面をいかにきれいに白く塗りつぶすかがシールづくりのポイントだ。
子どもたちは高専のオリジナルキャラクターなどが印刷された16種類のイラストシールに12色のペンで背景や飾りをつけたり、無地のイラストシールにスマホに映し出した画像を手本に自由に絵を描いたりした。6種類の中から選んだホログラムシール素材の上に、空気が入り込まないよう気を付けてイラストシールや保護フィルムを貼りつけた。
須磨区の小学校5年生原田茉佑子さんは「細かい線が色になることを知って驚いた。作ったシールは大切に持っておく」とうれしそうに話していた。
