「農」を通じたSDGs 取材のポイント学ぶ 神戸・滝川中1年
淡路島にある体験型農場「タネノチカラ」(淡路市野島常盤)を訪れるのを前に、滝川中学校(神戸市須磨区宝田町2)の1年生132人が6月8日、同校で取材や写真撮影のポイントを学んだ。
生徒たちは9日、同農場のSDG探究sプログラムに参加し、見聞したことを班ごとに新聞にまとめる。SDGsは国連が定めた17の持続可能な開発目標で、陸や海の豊かさを守ることも柱の一つ。同校は新聞製作を通し、生徒たちに「農」を通じた持続可能な社会について考えを深めてほしいという。
授業は神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。三好アドバイザーは取材について、「5W1H」の中でも「なぜ」「どのように」を押さえることが大事▽何を書くか、テーマを意識して取材する▽話を聞くだけでなく、情景を描写する―などとアドバイス。「よりよい未来を目指し、SDGsを自分ごととして考えよう」とまとめた。
淡路島に親しんでもらおう―と、島の名所や文化、有名人にちなんだクイズも行った。
9日、タネノチカラでのSDGs探究プログラムで、生徒たちは土壌改良のためウッドチップをまいたり、火起こしや草刈りに取り組んだりした。「農業の大変さを知った」「環境について考える一日になった」「タマネギがおいしかった」などと話した。思い出多い一日になったようだ。
10日は、新聞づくりのノウハウを学ぶ授業が行われ、三好アドバイザーが講師を務めた。
生徒たちはまず、「何を記事にしたいか」を考え、30字以内でまとめた。三好アドバイザーは、記事の書き方や紙面整理のノウハウについて、仮見出しを考えてから記事を書く▽見出しは数字などを具体的に書く▽レイアウトは、トップ記事が大きく見えるよう工夫する―などと具体例を挙げながら説明した。
三好アドバイザーは「記事と写真は適量を心掛けよう」「SDGs体験で感じたことを自分の言葉で伝えよう」と呼び掛けた。